前回の記事でコンセプトをビジネス機能をしっかり備えたトートバッグに決めたところまで紹介しました。
今回は、実際にどこで製作するか決定した経緯について、記します。
タイで製作する理由
トートバッグの素材は、ビジネストートとして使うのであれば、高級感があり、長く使うほどに味が出てくるレザーでいこうと、コンセプトを思いついたときから決めていました。 次に考えたのは、どこで製作するか です。
All Made In Japanも考えたのですが、どうしても販売価格が高くなってしまい、想定するお客さんの層と離れてしまうだけでなく、価格も含めて自分が本当に買いたいと思うものを作るという理念から、海外で製作することにしました。
そこで、候補に挙がったのがタイでした。
タイの革製品は、1個1個丁寧に作られていて高品質としてよく知られています。
提携工場の製造現場
しかし実際に現地の市場や工場に行くと、中には品質が良くない工場や、同じバッグといえども得意不得意のある工場があります。 ただ逆に、これまで30以上の中国の工場に製作依頼をしてきた経験を活かせると考え、タイで製作することに決めました。
革製品を扱うのは初めてだったので、革問屋やバッグ工房が多い浅草に出向き、工房の方や老舗の革問屋の方に色々と教えていただきました。 そこで、タイでの買い付けや工場との話し合いに十分な革の知識を身に付けました。
シボ感によって印象も変わる
タイで製作するもう一つの理由
タイで製作したかった理由がもう一つあります。
それは起業当初から、いつかタイと組んだ事業をしたいと思っていたからです。 私は、タイに小学校の1年生から4年生まで住んでいました。 そこでの経験は今の自分の考え方に大きく影響を与えるものでした。 恐らくあの時、タイに住んでいなかったら今の仕事をしてなかったでしょうし、海外に対する考え方も全く異なっていたものと思います。 いつかどんな形であれタイに携わる仕事がしたいなと思っていた中で、今回、現地の工場と一緒にバッグの製作をするという形で希望を実現することにしました。 バッグの製造販売事業は、お客さん、工場、会社の三者がみんな良い気持ちになれるようなプロジェクトにすると、この時に決めました。
コンセプトと生産国が決定!
そうして、「ビジネスに欲しい機能を備えたトートバッグ」をタイで製作する という方針が決定しました。
ここからより具体的な商品のデザインや工場探しが始まります。
今回のプロジェクトは、初めに日本の工房と綿密に打ち合わせをしながら、工房に商品サンプルを製作してもらい、それをタイの工場で量産するという体制をとることにしました。
そうすれば現地との打ち合わせ時間が減り、よりスピーディに市場に出せると思ったからです。
しかし、実際にはそこに大きな問題がありました。。 詳しくはまた後の記事で。
日本の工房と打合せの様子
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